こちらは腐女子による二次創作blogです。 お取り扱い:DEATH NOTE GUNDAM WING TIGER&BUNNY R18、ホモ、にょた、リバ、ショタ、などが散乱することが予想されております。閲覧は自己責任でお願いします。
 ブログなので少しでもわかりやすいように作ってみました。

 はじめて来られた方はこちらを参考に、目的に向かってお進みください。

 カテゴリ上が(0)のものにはまだ作品がありません。
 m(__)m管理人、亀の歩みでちまちまがんばっております。気長にお待ちください。



案内板   ここです。


未分類   雑記です。日々のこと、愚痴、管理人がつれづれなるままに書いてます。いただいたコメントのお返事もこちらでしています。


Treasure  管理人がいただいた宝物です。


任務完了  完遂した作品をupしています。


Event    企画・HIT記念・フリーなどがupされています。
        期間限定のものもありますのでお持ち帰りの際はご注意ください。


■■作品群■■


DN
 長編
  DEATH NOTEの長編はタイトルごとに分類しています。


DN
 短編
  DEATH NOTEの短編作品をupしています。


GW
 長編
  GUNDAM WINGの長編はタイトルごとに分類しています。


GW
 短編
  GUNDAM WINGの短編作品をupしています。


GW
 お題
  GUNDAM WINGでお借りしたお題に挑戦させていただいています。


GW
 イチニ以外
 リバ、他カプ作品をupしています。


TB
 長編
  TIGER&BUNNYの長編作品をupしています。


TB
 短編
  TIGER&BUNNYの短編作品をupしています。


■■裏について■■


Under  開通いたしました。LINKをつなげていません。
      詳しくはUnderをご確認ください。


Under     裏の更新状態やお知らせはこちらに乗せています。
 お知らせ


[2037/10/23 21:54] | 案内板
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 ご無沙汰してますm(__)m
 ぼちぼち病気療養から就活に入ろうとしている管理人でございますw

 入院したり、自宅療養になったり、禁酒令が出たり、無職になったり、何かロクなことがないですが、ちゃんと生きてます(;^ω^A

 最近はピクシブのほうでTIGER&BUNNYをちょろちょろ書きなぐってます。いろいろとお待たせしっぱなしですが、デスノとGWは今でも好きなジャンルなので更新停止にはまだしないつもりです。

 ここでひとつ懺悔をm(__)m

 実は、今までいただいたメールがすべて飛びました(つд`)
 なかなかお返事できず、溜めていたんですが、先日PCにリカバリがいる状態に陥りまして…お返事前のメールが全部飛んでしまいました…

 お返事できなくて申し訳ありません。  
 いただいたメッセージはすべて大切に読ませていただいてます。

 ピクシブでupしたTIGER&BUNNYぶつをこちらにupするか、それともピクシブのアドを貼るか現在検討中です。ピクシブってアカウント持ってない方でも閲覧可能でしたっけ?

 PCが故障しているので、ひょっとするとクラッシュ寸前…???
 療養&無職化でけっこう出費したので買い替えも修理も当分しないつもりです。なので、ある日突然音信不通になってしまうかもしれませんが、ネットの住人でいられる間は二次は続けていきます。

 いつも通ってくださるみなさま、ほんとうにありがとうございます。
 気づけばカウンターは4万越え!!(゚ロ゚屮)屮
 ありがたや、ありがたや…(。・人・`。))

 もうちょっと更新がんばります…((・ω┏┛墓┗┓

 いただいたメールにお返事できないままでほんとうに申し訳ないです!!
 気にかけてくださるみなさまに、心から感謝です。


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[2012/05/18 05:58] | 未分類
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 おひさしぶりでございますm(__)m
 ただいま絶賛就活中の管理人です。

 けっこう病んでます(;^ω^A
 最近ピクシブ通いでGWとデスノは放置状態になってるんですけど、何とか生きてますw

 ひさしぶりにお題にトライしましたw
 短いですがどうぞm(__)m





■■058 旅■■



 終戦を終え、指令を出していたドクターJも組織もなくなった。

 与えられた任務を遂行するためだけに存在していたヒイロは、終戦の瞬間に自己の利用価値を見失った。

 表面に出ないヒイロの不調。本人ですら自覚していなかった失調に、真っ先に気付いたのはデスサイズと共にどこかへ消えようとしていたデュオだった。

「旅に出ようぜ」

 疎ましいと思っていた男から差し出された手を拒まなかった程度には、ヒイロはぼんやりとしていた。



■■■■■



「さぁ、行こう。すぐ行こう。今すぐ行こう」

 鼻歌交じりのデュオに半ば引きずられるように降りた地球。偽造したIDとナップザックだけを持って、ヒイロは陽気に闊歩するみつあみの半歩後ろを歩いていた。

「それで、どこへ向かっている?」
「ん? どこって?」

 肩越しに振り返った少年が目を丸くする。

「目的があって旅をするのだろう?」
「ないぜ。そんなもん」

 けろりと言って、デュオは唖然としたヒイロを残してひとがごった返す詰所のようなところに入っていく。流しの運送屋がたむろしているのだろう。壮年の男たちに身振り手振りで何かを訴えている。やがて何かを取り付けたのか、みつあみの少年は飛び上がって謝意を伝えた。

「来いよ、ヒイロ! 乗せてくれるってさ!」

 目的がわからないままヒイロはトラックの荷台に押し込められた。青野菜と共に揺られる。

 理路整然としていないことは好きではない。ヒイロはデュオを睨みつけた。

「おい、先ほどの目的がないとはどういうことだ? 何をしようとしている」
「ん? とりあえず、今日はこのトラックに揺られて、着いたところで野菜市場の手伝い。今晩は運転手のおっちゃんが寮に泊めてくれるってよ」

 ホクホク顔のデュオは得意そうな顔をしている。ヒイロの視線が凄みを増した。

「……もう一度聞く、お前は何をしようとしている?」
「何って、わかんねーのか? ヒッチハイクしてんだよ」

 ヒイロが我が耳を疑ったのは言うまでもない。

「何だと?」
「ついでに目的地も決めてねーぞ。タダでどこまで行けるかな~」

 顔にワクワクと書いているデュオに対し、ヒイロの心境がもし顔に出ていたのなら活字は「殺」の一文字だったろう。ピースミリオンでの共闘がなければ即座に腰の銃を抜いていたに違いなかった。

「お前自分の立場がわかっているのか?」
「わーかってるよ。でもいつまでもコロシやってたってしょーがねーだろう。戦争が終わった以上、俺たちが戦士でいる必要もない。いや、俺たちは戦士だの兵士って職業の人間をなくすために戦ったはずだ。だったら真っ先に俺たちが転職しないでどうする」

 ヒイロが反論をしなかったのは、デュオの言葉が自分自身に言い聞かせているように感じたからだった。

「……それがなぜヒッチハイクになる」
「俺だってどうしていいかわかんねーもん。とりあえず旅でもして、カタギの人間がどういう暮らしをしているのか体験しようと思ったんだよ」

 ほんとうはひとり旅のつもりだった。

 人懐っこいようでデュオは単独行動に慣れたエージェントであり、根っからの風来坊だ。共闘する目的があったから一か所に集ったが、本質は一匹狼である。

 だがいざ戦友たちとオサラバしてデスサイズと共に消えようとしていたとき、デュオはどこか精彩を欠いたヒイロと出くわした。

「それならどうして俺を連れて来た」
「ん? お前が途方に暮れてたから」

 ストレートな物言いが天衝くほど高いプライドに障ったのだろう。ヒイロはあからさまに語調を強めた。

「何だと」
「どうしていいかわからないってカンジでぼーっとしてたじゃねぇか。自覚してねーってだけでお前は途方に暮れてたんだよ。違うなんて言うなよ? まともにアタマが働いてたんなら、お前がここまで俺に黙って着いてくるわけねーんだから」

 お前俺を嫌ってただろう? あっけらかんと笑われてヒイロは押し黙る。確かに、少々ぼんやりしていたかもしれない。

「あとは落ちこぼれ同士でいいと思ったからだな」
「……俺が落ちこぼれだと?」

 超が五つくらいつくエリート工作員を自認するヒイロにとって、その台詞は聞き捨てならない。即座に銃を抜きかねなかったが、デュオは笑っていなかった。

 いつもの陽気な仮面を外して、デュオは言った。

「落ちこぼれだろー? 五人の中で俺たちだけだぜ。平和にすんなり溶け込めねーのは。カトルもトロワも五飛も、俺たちのようにとまどってなかっただろーが。――戦うことしか能のないヤツは、これからはじまる新時代の落ちこぼれさ」

 口調は軽いが言うことはかなり辛辣である。現実を見据えているデュオの台詞は、ヒイロに反論をゆるさないだけの厳しさがあった。

「五飛はどうなる。ヤツとて戦いを好んでいた」
「ばーか。うーちゃんはいつだって自分で戦うことを選んでただろーが。戦うことしか知らないから戦ってきた俺たちとは違うさ。あの三人には戦い以外の世界がちゃあ~んとある。この差はデカイぜ。それともお前、胸張って帰れる場所があるか?」

 そんなものがあるのなら、こんなところで青野菜といっしょにトラックに揺られてなどいない。

「……俺に任務をくだしていたドクターJは死んだ。俺に戻る場所などない」
「だろ~? 俺も似たよーなものなのさ。だからよ、落ちこぼれ同士仲良くしようぜ」

 にっかりと笑ったデュオの手を、ヒイロは取らなかった。だが拒絶もしない。

「……いいだろう。だが、落ちこぼれと言うのはよせ」

 戦争を生き残った自分たちがこれからどう生きて行くのか。エリート工作員にして落ちこぼれ少年たちの思考錯誤はこうしてはじまった。






 ■■■■■あとがき■■■■■

 小話ですが、お読みくださりありがとうございましたm(__)m
 のんびり、まったり、お題消化していきますのでよろしくお願いしますm(__)m




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[2012/05/18 05:36] | GW お題
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 懲りない女ゆら。またしてもやらかしてますwww

 最近はほとんどピクシブのほうでのたのたTIGER&BUNNYの空虎で盛り上がっているんですけど、やっぱりGWは別格ですな。

 レディ役の紗ゆりさん、お亡くなりになりましたね。
 ……あの凛とした声が好きでした。ご冥福をお祈りします。

 前回、吸血鬼3のあとがきで書いていた36歳16歳のイチニです♪
 まだ導入部しか書いてませんが……(;^ω^A
 よろしかったらお付き合いくださいませ(w´ω`w)

 特殊設定なので、注意事項をお読みのうえ、問題がなければお進みくださいm(__)m

 【注意事項】
 ・戦後20年経っています。デュオ以外、全員36歳です。
 ・トロワと五飛はすでに妻帯してます。
 ・今回はデュオは出てきません。


 OKな方はどうぞ↓







■■Roar to the future■■



■■act 0■■



 その眠り姫はもう20年眠り続けている。

 特殊な不凍液が満たす円錐型の巨大なガラス・ケースのなか、たくさんの管につながれたそのひとは眠りにつく直前と何ひとつ変わっていない。循環する液体が長い髪を水中の藻のように揺らすさまを男はまばたきもせずに見つめていた。

 長かった。

 気が狂いそうなほど、ただ長かった。

「――デュオ、やっとお前を目覚めさせることができる……っ」

 ヒイロ・ユイは三六歳になっていた。



■■■■■



 その日、ウィナー財団が出資しているプリベンター内の極秘医療施設からひとりの医者が姿を消した。開設以来、二〇年その施設に勤めていた彼は、立ち去る際にすべてのデータを消去し、そこで秘密裏に治療を受けていた一六歳の少年を誘拐した。

 連絡を受けて急行したトロワと五飛は、見事にものけの殻となった施設内に呆れきった溜め息を吐いた。

「やれやれ。……さすが、元凄腕のエージェントと言うべきか」

 髪の毛一本、微細な記録ひとつ残さずに消え遂せた手腕は見事の一言に尽きる。彼の足取りを追うのは容易ではないだろう。

「感心している場合か。……馬鹿め。わざわざデュオを盗み出す必要がどこにある。これではヤツがお尋ねものになるだけではないか」

 眉間に深い縦皺を刻んだ五飛にトロワは肩をすくめる。

「仕方ない。ヒイロの心はこの二〇年間止まっていた。……あいつはまだ一六歳当時のままだ」
「ふん。四捨五入すれば四〇になると言うのに。笑い話にもならん!」
「……そうだな」

 それぞれが、それぞれの場所で年を重ねた。

 最後にGの操縦桿を握り、戦場を駆け抜けたあの日からすでに二〇年が経っている。革命未遂の少女は今では立派なプリベンター幹部だ。かつて養母が座っていた長官席で日々辣腕ぶりを発揮している。

「俺たちが笑おうと罵ろうとヒイロには痛くも痒くもないだろうがな」

 ふたりの脳裏に長いみつあみを翻した少年の姿が浮かぶ。

 自ら死神と名乗り、黒衣に身を包んだG02のパイロット。成長抑制剤の影響が抜けた今の自分たちからすれば折れそうなほど華奢でどこか少女めいていたが、だれよりもエネルギッシュに、真摯に戦争を生き抜いた。――治る見込みのない病を抱えたまま。

「いずれにせよ、俺たちの眠り姫は目覚めた。ひとり占めはよくない」

 この施設の出資者はカトル――ウィナー財団の総帥だ。眠り姫に執心しているのは彼も同じ。すでに妻帯したトロワと五飛にとっても、けして軽んじられる存在ではない。

 やるべきことをやり終え、おそらく満足して目を閉じたデュオを、本人が望みもしない眠りを押し付けたのは自分たちだ。

 結果、時の流れから取り残された少年に対する贖いの責務は、あの場にいた全員が負うべきものだ。

 年を重ね、中年と呼ばれる世代になった今あの頃には見えていなかったものが見える。当時の――少年だった自分たちの、一途と言えば一途だった傲慢さを。

 あの頃と違い、結んでいない髪を掻きあげて五飛は深く息を吐いた。

「……ウラシマ状態でヤツの激情に晒されるデュオが気がかりだな」

 ヒイロ・ユイの心はあの日から凍りついて動くことはなかった。彼は視野狭窄な少年のまま成長していない。

 そんな男に連れ去られたウラシマ姫の安否が、ただただ気がかりだった。





 ■■■■■あとがき■■■■■

 (*゚ω`艸)テヘペロ
 すでにやらかした感マンサイ……www

 ほんとに短くてごめんなさい!
 続きはたぶん、ちょ――――――っと遅くなりますm(__)m
 
 忘れられないうちにupできたらと思ってます。
 最後までお付き合いいただけたらうれしいです∈(*´◇`*)∋




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[2012/04/13 05:46] | GW Roar to the future
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お待たせしました♪
吸血鬼の続きです( ´艸`)

今回はちょっと早くupできましたwww
(あくまで当社比)

お米ありがとうございます!
なかなかお返事書けなくてすみません。全部、暗記するほど繰り返し読ませていただいてます!




■■■■■



 茶飲み話に語ろう。

 世界がまだ混沌としていた時代、人間界と魔界に境はなく、ふたつの世界はつながっていた。

 長い戦。強靭な肉体と魔力を持つ魔族に比べ、数でこそ勝るものの人間個人の力は弱く、次第に人間界は衰弱していった。

 原因不明の疫病が続き、弱い者から次々と死んでいく。

 人間界が滅びを迎えるのもそう遠くないように思われた。

 だが、人間界と魔界は表裏一体。片方の世界だけが壊れるということはない。滅ぶのならば共倒れになる。

 同じころ、人間界を蝕む原因が魔界の大気にあることが判明する。

 ふたつの異なる大気が交わると、ガスのようなものが発生し、魔族にはさほど影響はないが、人間には毒となる。

 地上に蔓延していた疫病の正体だった。

 人間界と魔界は交わるべからず。双方の代表が話し合い、それまで漠然とした境界しかなかったふたつの世界を隔てることになった。

 両種族は総力を結集し、世界はそれぞれ独立した。

 だが、完全ではなかった。人間界は魔界に比べればもろく、安定性に欠けていた。まるで風船に開いた穴から空気が漏れるように、魔界の大気が流れ込んでくる。

 穴の開いた風船はすぐに萎む。

 穴は五か所。再度協議がもたれ、魔族のなかでも特に力の強い五人がその穴をふさぐ任を負った。

 当時、後世サンクキングダムと呼ばれる国にはクシュリナーダ王家が存在し、分家である四つの貴族が隆盛を誇っていた。

 人間界の安定には魔族の協力が不可欠。友好の証としてクシュリナーダ王家は魔界に身を置き、四家の筆頭が家名を変え王家を存続させた。

 それが現王家ピースクラフトの興り。


 ――魔族の協力を得てかなった安寧を忘れることなかれ。

 ――五か所の穴をふさぐ、五人の代表に感謝の念を忘れることなかれ。


「その戒めと畏敬の念をこめて『紙の平和』は存続してきた。残りの三つの分家、ユイ家、バートン家、カタロニア家は代々それを助け後継に伝えてきた」

 トロワは穏やかな口調で茶飲み話を興じる。

「この一連を≪古の誓約≫という。……デュオと五飛はその風船の穴をふさぐ任を負って人間界にいる。知らなかっただろうが、ヒイロ。お前はユイ家の者だ。本来なら国を代表して畏まらなければならない相手に剣を向けた。――これがどういうことか、わかるか?」

 黙って聞いていた五飛が鋭く言う。

「――貴様は運がいい。魔族のなかにも再び乱世を望む者もいる。もしこの森の主がデュオでなくそういう輩が治めている地ならば、戦端を開く大儀名分を手に入れたそいつは揚々と戦の狼煙をあげるだろう。お前も俺たちもこうして安穏と茶など飲んではいられなかったはずだ」

 ことの重大さを理解してヒイロは固唾をのむ。

 半信半疑だが彼らが真実しか語っていないのは目を見ればわかった。

「ま、未遂だし、初犯だから大目に見てやるよ。信じるのも信じないのも判断はお前に任せる。――あとは好きにしろよ」

 大雑把に言ってデュオは手についたクリームを舐め取った。

 茶菓子のスコーンがなくなり、人数分の茶器を片付けてトロワが戻ると五飛は一動作で腰をあげた。

「茶菓子もなくなったことだし戻ることにする。――とうぶんヤツらの動向には気をつけろ」
「わーかってるよ。わざわざサンキュー」
「ヒイロ、お前はどうする? 王宮に戻るのなら帰りついでに送ってやるが」

 ヒイロは阿呆のように立ち尽くした。

 信じていたものが崩れたとき、ひとは途方に暮れることしかできない。例外なくヒイロもそうだった。

(リリーナ……。真実はどこにある……?)

 記憶のないヒイロにとって、リリーナの言葉はすべてだった。あの姫がいたから自分はこの三年を過ごすことができた。

 ≪古の誓約≫を知っているはずのリリーナと宮廷の占い師が、なぜ自分をここに向かわせたのか。その真意はどこにあるのか。

 見るに見かねて、トロワは栗毛の吸血鬼に言った。

「デュオ、どうやら相当混乱しているらしい。自分でどうしたいのかわかるまで、ヒイロをこの屋敷に置いてやってくれ」

 デュオは少しばかり恨めしそうにトロワを見た。音に出さずに唇だけで「お節介野郎」とつぶやく。

「ヒイロ、しばらくここに逗留するといい。どこに真実があるのかはお前が自分の目で見て判断すればいい」
「……」
「タダでとは言わない。お前がこの屋敷に逗留している間、デュオとこの屋敷の世話を頼む。見ての通り自堕落なヤツだからな、だれかが生活を管理してやらないと不摂生な暮らし方をする」
「ひっでー言い草。俺に生活力がないみたいじゃん」

 少しばかり頬を膨らませたデュオだが、飄々と言った。

「まぁ、いいけど。ここにいたきゃ好きにしな。そっちがおかしなことさえしなきゃ、別にムリに追い出そうとはしないぜ」

 ただし、とデュオは続けた。

「これだけは言っとく。置いてやるのは構わないけど、今度攻撃をしかけてくるなら容赦はしてやんないぜ。俺だけじゃない。俺と、この森に棲んでいるヤツらに対してもだ」

 それにと、トロワが続けた。

「剣の鍛練をするのは自由だが、この庭の薔薇を引っこ抜いたり、荒らしたりはご法度だ。雑草を抜いてくれるのは助かるが、この森の薔薇はすべて、デュオの恋人が時間をかけて丹精したものだ。荒らすのは遠慮してくれ」

 去り際に投下された大きな爆弾に、デュオは「こぉんのお節介野郎ぉっ!!」と中指を突き立て、言葉の意味がわからなかったヒイロは呆然とふたりが消えるのを見守った。


■■■■■あとがき■■■■■

 フラグ立ったかなwww
 ここまで読んでくださりありがとうございましたm(__)m

 サンゴも書きたいな~。でも慣れの染めとか、そういうのは考えてない……Orz
 ④はちょっと……遅くなると思います(;^ω^A

 気長にお待ちいただけると幸いですm(__)m


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[2012/04/12 08:18] | GW 薔薇屋敷の陽気な吸血鬼
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